こんにちは。
当ページでは、『ポケモンカードゲーム』における環境デッキをTier形式で紹介していきます。
Tierとは?
Tier(ティア)とは「階段」や「層」という意味を表し、カードゲームや対戦ゲームにおいては強さを表す指標として用いられています。
Tier1 | 環境最上位デッキ。使用者も多いデッキのため、他のデッキは最初にTier1デッキへの勝ち筋を見出すことになります。 |
Tier2 | 環境上位デッキ。安定した入賞数をキープしており、対策や勝ち筋の検討も極力しておきたいデッキ群です。 |
Tier3 | 環境中位デッキ。流行したてのデッキやTier1,2のデッキに対して有効に働くデッキなどがここに入ります。 |
こちらでは、主にシティリーグや大型大会での結果を踏まえて更新をしております。
また、スプレッドシートにてシティリーグTOP4のデッキをまとめていますので、そちらも是非参考にしていただければと思います。
シティリーグ2024シーズン3のTOP4入賞デッキを見る
シティリーグ2024シーズン2のTOP4入賞デッキを見る(SV5環境以降)
ポケカ最強デッキTier早見表
デッキのレーダーチャートについて
こういうのを作ってみたかっただけ
各デッキの概要には、強さの指標を示すレーダーチャートを用意しています。
これは筆者が独断と偏見で決めているものですが、以下のような要素を考慮して数値を決めています。
【パワー】アタッカーのワザのダメージ量や効果など
【スピード】盤面が出来る速度やサイドを取り切るまでの速度など(2進化軸のデッキやLOは遅めに設定しています。)
【対応力】逆転要素の多さや不利対面の少なさ、デッキのカスタマイズ性など
【安定性】毎回同じような盤面を築けるか、デッキの事故率の低さなど
Tier1のデッキ
【悪リザードンex(悪リザ)】
《リザードンex(悪)》の高いHPと攻撃力を武器に攻撃を行うデッキです。
《リザードンex(悪)》が持つワザ「バーニングダーク」は、相手の取ったサイド枚数に応じてダメージが上昇するため、サイドレースが進めば進むほど強力な攻撃を押し付けることが可能です。
2024年4月現在では、《ピジョットex》を展開補助に採用した形が主流となっています。
また、《ツツジ》や《フトゥー博士のシナリオ》、《ビワ》といったサポートが採用されており、逆転や詰めの手段が多く搭載されています。
「ACESPEC」のカードは《ビーダル》型なら《プライムキャッチャー》、《ピジョットex》型なら《マキシマムベルト》が多く採用されています。
強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』発売後のシェアはやや落ち着いているものの、相変わらず高いパワーを誇る為、他のデッキはまず「【悪リザードンex】への勝ち筋」を最初に考え、時には構築段階から対策を練ることも必要です。
↓【悪リザードンex】の解説記事はコチラ↓
【ロストバレット】
ロストゾーンにカードが7枚以上溜まると強力なエネルギー加速が出来る《ミラージュゲート》を使って、様々なアタッカーを使い分けるデッキです。
2024年4月環境では【超水悪雷ロストバレット】のシェア率が高く、
●《ヤミラミ》
●《かがやくゲッコウガ》
●《トドロクツキex》
●《テツノカイナex》
などが主なアタッカーとして活躍しています。
強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』発売後は高いHPと火力をもつ《ガチグマアカツキex》を搭載して、中盤以降少ないエネルギーで戦いながら、他のポケモンの準備をしていく動きが出来るようになりました。
ロストゾーンにカードが溜まらないと何もできない為、序盤に《キュワワー》が並ばなかったり、《ハバタクカミ》や《クレッフィ》による妨害があったりすると動きが鈍くなります。
【ルギアVSTAR】
《ルギアVSTAR》で《アーケオス》を展開してエネルギー加速を行い、攻撃をしていくデッキです。
青天井ダメージを与える新カード《チラチーノ》の登場により、サイド1ながら300を超えるダメージを放てるようになり、再び環境上位に上がって来ました。
また、《ルギアVSTAR》のワザも素のダメージが220と優秀で、相手のデッキ次第では高い耐久力を活かして《ルギアVSTAR》を軸に戦うということも可能です。
拡張パック『クリムゾンヘイズ』では《ガチグマアカツキex》や《サバイブギプス》など、強力なカードが追加されました。
《サバイブギプス》は《チラチーノ》で2回攻撃が出来るようになるため、決まれば相手に大きな脅威となります。
「ACESPEC」の選択肢が広く、
●安定感を高める《マスターボール》
●単体火力を上げる《マキシマムベルト》
●《チラチーノ》で2回攻撃を目指す《サバイブギプス》
●逆転・詰め要素を加える《プライムキャッチャー》
が採用され、プレイスタイルに合わせた「ACESPEC」を選ぶことが出来るのも面白い点です。
↓【ルギアVSTAR】のデッキ解説はコチラ↓
Tier2のデッキ
【サーナイトex】
《サーナイトex》が持つ特性「サイコエンブレイス」でトラッシュの超エネルギーを大量に超ポケモンにつけ、デメリットの自傷ダメージを活かせるポケモンで戦うデッキです。
乗っているダメカンの数だけワザの火力が上がる《フワンテ》や《サケブシッポ》に「サイコエンブレイス」でダメカンを乗せ、とにかく高い火力で相手ポケモンを粉砕することが出来る点が特徴です。
デッキの動きは、《ワザマシンエヴォリューション》を採用した【悪リザードンex】の流れを汲んだものが主流です。
レギュレーション変更の影響を強く受けたデッキの一つで、一時期は環境から脱落しましたが、強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』に収録された「ACESPEC」の《アンフェアスタンプ》の登場でカウンター能力を大幅に上げ、一気に勢力を拡大させました。
【ギラティナVSTAR(ロストギラティナ)】
高耐久・高火力の《ギラティナVSTAR》をメインアタッカーに戦うデッキです。
レギュレーション変更で一度は離れたものの、再び環境上位に食い込んでくるようになりました。
《ギラティナVSTAR》が持つワザ「ロストインパクト」と「スターレクイエム」で、「ポケモンex・V」に対しては安定してサイドを2枚取ることが出来、サイド1枚のポケモンに対しては《ウッウ》や《ヤミラミ》などで戦うという対応力の高さが強力です。
【ロストバレット】とは異なり、《ギラティナV》のワザ「アビスシーク」でロスト溜めも行うことが出来るため、《ミラージュゲート》の起動が安定しやすいです。
《緊急ボード》や《テツノイサハex》、《プライムキャッチャー》といった新たな戦力が加わり、幅広いデッキを相手に戦う対応力の高さも維持出来ている点も魅力です。
↓【ギラティナVSTAR】の解説はコチラ↓
【パオジアンex】
《パオジアンex》が持つ青天井系のワザ「ヘイルブレード」で相手のポケモンを一撃できぜつさせに行くデッキです。
「ACESPEC」の《プライムキャッチャー》を最も強力に使える構築で、《カイ》でサーチを行いながら《かがやくゲッコウガ》(+《キャンセルコロン》)や《テツノカイナex》と合わせて、相手の盤面を大きく崩しながらサイドを複数枚取ることも可能です。
サブアタッカーとしては、
●サイドレースを有利に進められる《テツノカイナex》
●安定した打点と高いHPを持つ《オリジンパルキアVSTAR》
●強力なベンチ攻撃が可能な《カイオーガ》
などが採用されています。
《セグレイブ》が場に出ないとほとんど動けない点+手札干渉が弱点で、《プライムキャッチャー》+《ナンジャモ》で《セグレイブ》が狩られ、手札を縛られると一気に苦しい状況に追い込まれてしまいます。
↓【パオジアンex】のデッキ解説はコチラ↓
Tier3のデッキ
【カウンターカイナ(カウンターテツノカイナex)】
【ルギアVSTAR】の流行によって頭角を現し始めたデッキです。
とにかくサイド1ポケモンに対して強く、ほぼ全ての相手に対して2-2-2以上のサイドプランを押し付けることが可能です。
後攻からスタートして《ミライドン》や《エレキジェネレーター》で《テツノカイナex》を育て、《テツノカシラex》で強化された「ごっつぁんプリファイ」でサイドをどんどん取りに行く動きが単純ながら強力。
《ミライドン》の放置を許さず、《テツノカシラex》も攻撃が出来るようになる《基本超エネルギー》や、対ミラー・【アルセウス】系統の対策に《テツノイワオex》を採用される形もあります。
強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』ではバトル場にいると相手の「ルールを持つポケモン」の特性をなくす《テツノイバラex》が登場。
タイプが《テツノカイナex》と同じで《ヘビーバトン》を共有できる点が強力です。
↓【カウンターカイナ】のデッキ解説はコチラ↓
【カビゴンLO】
サイドを取ることを目的にはせず、とにかく妨害をしてエネルギーやいれかえ手段を枯渇させ、相手のデッキを削り取るを狙うデッキです。
とにかく大量の妨害・時間稼ぎカードがデッキに入っている点が特徴で、徹底的に相手を妨害して入れ替え手段やエネルギーを枯渇させ、相手がサイドを取り切ることが不可能な状況に持っていきます。
詰み状態にしたあとは《イーユイex》のワザ「ねたみこがす」や《野盗三姉妹》でデッキを削り切ります。
強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』に収録された《ガチグマアカツキex》を採用した、殴りに行く【カビゴンLO】が登場し、サイドを積極的に取りながら戦うことも出来るようになりました。
【闘ゲッコウガex】
強化拡張パック『クリムゾンヘイズ』にて登場した《ゲッコウガex(闘)》を軸としたデッキです。
《ピジョットex》と《ゲッコウガex》で毎番好きなカードを1~2枚サーチしながら戦えるため、相手の状況を先読みしつつ展開を行うことで高い対応力を発揮することが可能です。
《キャンセルコロン》+ベンチ呼び出しカードを最も揃えやすいデッキで、《ピジョットex》の特性「マッハサーチ」+《ゲッコウガex(闘)》のワザ「しのびのやいば」で、次の番に上記コンボを行う準備が整います。
環境で活躍している《テツノカイナex》や《ガチグマアカツキex》の弱点を突いて「しのびのやいば」で倒すことが出来る点も魅力的で、vs【ロストバレット】では大きな圧力を掛けることが出来ます。
反面、《ミュウex》のワザ「ゲノムハック」で「しのびのやいば」をコピーされると、弱点を突かれて一撃で倒される上、カードのサーチまでさせてしまうので《ミュウex》には十分気を付けながら戦っていく必要があります。
【アルセウスギラティナ】
《アルセウスVSTAR》と《ギラティナVSTAR》の2体をメインアタッカーに据えたデッキです。
《アルセウスVSTAR》の特性「スターバース」による盤面展開の安定性が魅力的で、
●《アルセウスVSTAR》のワザ「トリニティノヴァ」で《ギラティナVSTAR》を育てる
●《ギラティナVSTAR》で攻撃をする
●妨害手段を絡めながらサイドを取り切る
と、シンプルな動きで初心者にもオススメのデッキとなっています。
《アルセウスVSTAR》が一撃で倒されて《ギラティナVSTAR》の準備が間に合わないことも多くなり、やや苦しい立ち位置になってきましたが、まだまだ環境で戦えるデッキパワーを持っています。
↓【アルセウスギラティナ】のデッキ解説はコチラ↓
【イダイナキバLO】
《イダイナキバ》のワザ「じばんほうかい」で相手のデッキを削り取る「ライブラリアウト戦術」に特化したデッキです。
「古代」のサポートを使うと「じばんほうかい」が強化される為、積極的に《探検家の先導》や《オーリム博士の気迫》を使用していきます。
「古代」のサポートを使っていく都合上、【カビゴンLO】に比べると妨害手段は少なめです。
動き方が比較的単純な為、初めて「ライブラリアウト戦術」を取るデッキを使ってみたい人にもオススメです。
【トドロクツキビート】
《トドロクツキex》と《トドロクツキ》の2種類を使い分けながら戦う「古代」主体のデッキです。
【古代バレット】と【トドロクツキex】の中間をとったようなデッキで、
●4枚採用の《トドロクツキ》で攻撃する点や《探検家の先導》を採用する点は【古代バレット】
●《ポケストップ》や《ダークパッチ》の大量採用は【トドロクツキex】
に似ています。
《イダイナキバ》を投入して妨害・ライブラリアウトを狙いに行く形もあり、突然キーカードをトラッシュされることもあるため注意しましょう。
その他環境デッキ
【サーフゴーex】
《サーフゴーex》のワザ「ゴールドラッシュ」で青天井ダメージを与えて相手ポケモンを倒していくデッキです。
【パオジアンex】と似通った所がありますが、こちらはシステムポケモンを立てる必要がなく、エネルギーのトラッシュも手札からなので2ターン目から攻撃を仕掛けやすいです。
代わりにダメージ倍率が落ちているため、大型のポケモンを倒そうとなるとより多くのエネルギーを消費することもあります。
《暗号マニアの解読》を強く使えるデッキの1つで、《サーフゴーex》の特性「ボーナスコイン」で山札の上に置いたカードをすぐに引けるので、これまでよりも戦いやすさが向上しています。
↓【サーフゴーex】のデッキ解説はコチラ↓
【古代バレット(古代ウィニー/古代ビート)】
拡張パック『ワイルドフォース』で新たに登場したデッキです。
【古代バレット】と広く呼ばれますが、サイド1のポケモンで固めているため【古代ウィニー】や、単純な攻撃を繰り返すことから【古代ビート】とも呼ばれることがあります。
《ブーストエナジー古代》でメインアタッカーの《コライドン》と《トドロクツキ》のHPが200となり、攻撃を耐えられれば相手がサイドを取り切るまでに7ターン以上かかるので、長期戦・消耗戦が得意です。
トラッシュに「古代」のカードが溜まると《トドロクツキ》のワザのダメージが上昇するため、「ポケモンex・V」を一撃で倒すことも可能です。
↓【古代バレット】のデッキ解説はコチラ↓
【アルセウスアローラロコン】
「ポケモンV」にエネルギー加速が出来る《アルセウスVSTAR》と、特性を持つポケモンからダメージを受けなくなるワザを持つ《アローラロコンVSTAR》を合わせたデッキです。
場合によって高耐久の《ヒスイヌメルゴンVSTAR》を投入することもあります。
火力で押し切る【アルセウスギラティナ】とは異なり、守りに特化したデッキで、特性を持つアタッカーが多い環境で活躍しやすいデッキとなっています。
相手次第では《アローラロコンVSTAR》1枚で詰みに近い状態になることもあるため、対面した際は《ボスの指令》や《カウンターキャッチャー》などは慎重に管理しておきましょう。
【アルセウスグレンアルマ】
《アルセウスVSTAR》で加速した炎エネルギーを、《グレンアルマ》の特性「ひおくり」でバトル場のアタッカーに付け替えながら戦うデッキです。
炎タイプポケモンを中心に多種多様なアタッカーを搭載することが可能で、
●《アルセウスVSTAR》でエネルギーを付けられ、複数のポケモンに攻撃出来る《マフォクシーV》
●《グレンアルマ》と使い分けが出来て高い耐久力を誇る《グレンアルマex》
●安定した高火力ワザを使える《ウガツホムラex》や《かがやくリザードン》
など、盤面や用途に応じたポケモンを使い分けながら戦うことが出来、一度盤面を築けば様々な状況に対応することが可能な点が強力です。
↓【アルセウスグレンアルマ】のデッキ解説はコチラ↓